確かにそうなのだが、構造を考えれば別にそこまでぼったくられているわけではない。
現に私はドコモを2回線、auとソフトバンクをそれぞれ1回線ずつ保有しているが、これらと合わせて請求されている固定のネット回線を含めてせいぜい5万円程度なのだ。
そして大半の部分が携帯の端末代金である。
先日ドコモの料金をなんとなく計算すると、端末代を除けば1月で四千円程度しかかかっていなかった。
というのはどうでもよくて、大手キャリアで契約していれば毎月の料金支払いはほとんどが「口座振替」か「クレジットカード支払い」のどちらかだろう。
「請求書支払い」をしている人もいるかもしれないが、がっつり手数料を取られる上、新規で選ぶことはできないためオススメするしない以前の問題である。
というわけで今回は、ドコモを使っている人が支払方法をなんとかしてちょっとでもおトクになろうという企画だ。
さきほどにも書いた通り、ドコモの支払には今のところ口座振替とクレジットカードのどちらかになる。
もちろんその通りだ。
特にドコモなら dカードゴールド が最もお得だ。
dカードゴールドとは?
まず、dカードとはドコモが発行しているクレジットカードのこと。
1年間1万円の年会費がかかる「dカードゴールド」の2種類があるよ!
dカードゴールドでドコモの料金支払いを行うと、料金の10%がdポイントで還元される。その上「ケータイ補償サービス」があり、端末購入から3年間で合計10万円まで補償してくれる。
他にも「国内空港のラウンジ利用可能」や「海外旅行保険」など、ややグレード高めのクレカにおなじみの機能も搭載されているので、ドコモを契約しているなら契約するべき1枚になっている。
という記事なら、こんなとこで紹介したりしない。
こういう美味しい話には必ず落とし穴があるから他の方法を紹介するのだ。
ポイント還元の罠
まずはじめに「ドコモの料金」の10%がdポイントで還元されるというもの。
世間一般的にドコモに限らず携帯料金といえば「端末代」も含むと考えるだろう。
だが…
このdカードゴールドのポイント還元の対象となるドコモの料金とは
「基本使用料」+「通話料」+「spモード・iモード利用料」+「ユニバーサルサービス料」ー「月々サポート料」
である。
dカードゴールドを仮に契約したとしても。
月の支払額が高くてもそれに含まれる「端末代」が多くて高くなっているのであれば、ポイント還元の対象は恐ろしく狭まるということになる。
なお、契約時に端末も同時購入して且一括で支払っていれば特に問題はない。そもそも請求の内に端末代が含まれていないのだから。
このあたりの端末代だの基本使用料だのの話は以前の記事で触っているため、興味があればそちらの記事も読んでいただけたらと思う。

この補償が有料オプションでの補償内容と同じなら確かにそうだ。
が、そんなわけない。
補償内容が限定的
iPhoneだと画面が割れたり傷ついたら修理をすると思う、AppleCareを使って。androidならショップで交換対応になるだろう、キャリアの保証を使って。
dカードゴールドならこれが無料!ではない。
dカードゴールドにおける端末補償はどんな故障にでも対応しているわけではない。簡単に言えば、補償されるのは「端末交換か同等の損害と判断された時」に限るのである。
iPhoneの場合
まずiPhoneはドコモショップでは修理対応をしてないので、アップルストアか正規サービスプロバイダーというアップルの正規修理対応店に壊れたiPhoneを持っていく必要がある。
そしてここで保証対象外修理サービスで端末交換と判断されれば問題なく終了。きちんと、どのような対応をされたか請求書をもらってそれをドコモに送ればokだ。
Androidの場合
まずドコモショップに向かい、壊れた端末をどのレベルで壊れているのか査定してもらう。
Android端末はドコモショップで損壊具合をまず見てもらってそこから補償の話に入るのだ。そもそも電話やネットで受付はできない。
そして、ここで「修理不能」と判断される必要がある。
「修理不能」と判断された場合は晴れて補償の対象になるのだが、ここで落ち着くわけにはいかないのだ。
なぜなら、ここで「はいどうぞ」と新しい端末を渡してくれるわけではないからだ。
Android端末における端末交換とは、ただ新しい端末に交換してくれるという意味ではない。
「今使っている機種と同じ機種に機種変更をする」という意味なのである。
つまり、dカードゴールドにつけられた「端末補償」とは端末交換を無料で行うというものではなく、再度同じ機種を購入する金額をサポートするというものなのである。
そう、購入額10万円までを保証する。同じ端末をdカードゴールドで再度購入した場合に限って。
この場合のトラップというのが最近の端末は一括で10万を軽く超えるということ。補償の額は10万円。しかもこれには事務手数料を含む額なので実際は9万7860円となる。
それ未満の端末なら一度dカードゴールドで決済してドコモより指定された手続きを終わらせれば、かかった費用が全額戻ってくるということになる。
もし一括の価格が10万円を超えるのであれば、超えた分は自腹ということになる。
トラップはまだまだ続く
dカードゴールドはメインカードとしても使いやすいことは事実であり、dカードゴールドを普段から使っている人も多いと思う。
ゴールドカードなのでおそらくそれなりに限度額に余裕はあるだろうが、その普段使いによって限度額に「端末代を決済する余裕」がなかった場合は再購入ができないので補償も効かなくなってしまう。
そしてなにより最大のどうしようもないトラップは、実は仮にショップで修理不能と判断されてdカードゴールドで同じ端末を再購入したとしても、最後にdカードセンターへ書類を返送しなければならない。
これを忘れては何の意味もないし、返送後なんらかの審査があるらしく稀にこの審査を落とされて再購入費用を減額されないということがあるらしい。
さらに、カード自体のトラップとは別にドコモの契約にしかけられたトラップもある。
端末購入サポートという罠
端末購入サポートとは、その端末購入から1年間機種変更や解約などをしないことを条件に端末代の大幅値引きをするというものだ。
先程も述べたが、Android端末における端末交換とは「再度、同じ端末に機種変更をする」というものだ。
つまり、もし今使っている端末が購入してから1年未満の端末で、さらに端末購入サポートを適用させていた場合、この補償を使うと「契約から1年以内に機種変更をした」という契約違反になり、高額な解除料を請求されるのだ。
だいたいその額は、端末一括購入価格の約半額となっている。
つまり、このdカードゴールドの端末補償の注意点は
- 修理不能なくらい壊れないとダメ
- 高額な料金をdカードゴールドで決済しなければダメ
- 交換してもらえてもお金が帰ってくるとは限らない
- 端末購入サポートを使ってたら解除料で無意味になる
うかつにdカードゴールドがあるから安心というわけにはいかない。
というか、そもそもクレジットヒストリーがなかったりしてdカードゴールドの審査落ちしたりしたら持つことすらできないので万人にはオススメできない。
ゴールドだから、一応それなりに審査のハードルはある。
というわけでdカードゴールドはおすすめできないという記事でした。
筆者のバカすぎる支払い方法
ちなみに著者はバカなので、au walletにクレジットカードとauかんたん決済を使ってチャージして、それをドコモショップでわざわざ払うということをしている。
これなら端末代やらなんやら全部、支払額に表示されている額が全部クレジットカードのポイント対象になる上、チャージした時にもポイントがたまっているのでポイントの重ねどりが可能になると思っている。
ただひとつ注意したいのは、VISAやMASTERなどの国際ブランドが付いていても、プリペイドタイプのカードは毎月の支払カードには指定できないということだ。
なので著者のようなバカなことをやろうとしたら、毎月ドコモショップに足を運んで支払うか、口座振替で引き落とし日を遅れてNTTのウェブビリングから支払うしかない。
インターネット上で請求書の支払いができるサービスのこと。
請求書が送付されるまで待つ必要があるので無駄な遅延損害金がかかってしまい本末転倒になる上、悪質だと強制解約になる可能性もあるのでやめよう。
まぁつまり、こんなバカなやり方をおすすめできるのは、行動範囲内にドコモショップがある場合に限るということだ。
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