「OK,Google」「ねぇ、Alexa」「ねえ、Clova」
現在、著者の家には国内で流通しているスマートスピーカーが一通り置いてある。
果たして全部買う必要があったのかという問題はいったん置いておくこととして、今回はLINEClovaを数日使ってみたので早速レビューをしてみようと思う。
だが、はじめに言っておく。
LINEClovaってなんやねん
このサイトを毎日読んでくれている勤勉な方ならご存知かもしれないがLINEClovaとはAIを搭載したスマートスピーカーの一つだ。
基本的にスマートスピーカーについておさらいしておくと、AIを搭載しており主に声であらゆる操作が可能なことが特徴としてあげられる。そこからエアコンの電源を入れたり部屋の明かりを点けたり消したりできる。
そんなスマートスピーカーの一つであるLINEClovaだが、名前の通りメッセージアプリでおなじみ「LINE」の会社が作っている製品だ。そのためLINEと連携した操作が可能なところが特徴の一つだ。
Clovaにできること
LINEと連携できるというのだから、当然メッセージを送ったり通話することが可能だ。
しかしこれには二通りの方法があって、今使っているLINEのアカウントをそのまま使う方法とClova専用にアカウントを作成する方法だ。
基本的にこの二通りの方法に特段できることに差はない。だったらなぜこのような機能を設けたのかということになるがそれはClovaがファミリーでの使用を重視しているからだ。
例えばファミリーが使うとなればもちろんその中には子供も含まれる。送っては困る相手がいる親のアカウントよりも逆にメッセージを送れる相手が特定できるClova専用アカウントを作ってしまった方がより安心できるというわけだ。
ただこれには少し誤りもあって、そもそもClovaでLINEでメッセージを送れる相手は設定した相手のみなのだ。
つまり例えば会社の同僚とか関係のない友達とかそういったものをClovaでLINEを送れるようにしていなければ、誤って子供がメッセージを送ってしまうといってことはないのだ。
声認証がかなり厄介
ただいくら登録している相手とはいえ、個人のアカウントで勝手に子供が送ってしまったならまだしもアカの他人が悪意のこもったメッセージを送ってしまっては大変だ。
そういったことを防ぐための機能がClovaにはある。それが声認証Betaだ。
この機能の説明は非常に単純で、要はその登録した声の人しかLINEのメッセージや通話をできないようにする機能なのだが、これが実はかなりまだまだ未完成。
Betaとあることからもわかるのだが、著者が実際に使ってみたら十中八九こうなる。
Clova
あまりにも毎回毎回失敗されてややこしい限りなので、著者はとうとうこの声認証をOFFにした。
よく考えれば一人暮らしだから誰かに操作されることなんてなかったのだ。
そもそも声を拾う能力が低い
冒頭でも触れたが、著者はこれまで「GoogleHome」「AmazonEcho」と使ってきて今回購入した「ClovaFriends」で国内で流通しているスマートスピーカーを一通り試したことになる。
そして今回Clovaを使ってみて、とにかく気になったのはスマートスピーカーの根幹の機能である「声で操作する」ということが非常に弱いということだ。
もちろんこれらはスピーカーであるのだから音楽を流すこともある。それどころかそれが最も多い。
この音楽を流しながら声で操作するとなると、スピーカーから流れている音楽に声が邪魔されて聞き取ってもらえない場合がある。
これは流している音量や声量などにもよるだろうが、少なくとも常識的な音量(うるさいとは思わない程度)で音楽を流していて著者は今までほとんど「OK,Google」や「ねぇAlexa」が聞き取られないことはなかった。
それがClovaでは結構頻発するのだから、かなりのストレスになる。
先にも述べた声認証のことといい、Clovaはとにかく声の部分に弱点を多く抱えているのが現状だと言える。
コンテンツの未熟さが否めない
スマートスピーカーと切っても切れない関係にあるのがサブスクリプションモデルの音楽配信だ。
GoogleHomeならPlayMusic、AmaozonEchoならPrimeMusic・MusicUnlimitedなどのように、ClovaにもLINEが提供するLINEMusicがあり月額課金することで「ねぇClova、LiSAの曲を再生して」と話しかければLiSAの曲を再生してくれる。
ただ、声の部分に弱点を抱えたClovaはとにかくここでもストレスが溜まる。
まず正しく自分の言ったアーティストと認識されないことはもちろん、そもそも反応してくれないことも多々ある。
またこれはコンテンツ側の原因なのだが、例えば
と言った場合、Clovaはすごく見当違いなものを再生する。正直これに関しては意味がわからないの一言である。
原因としてはこのような特定の曲やアーティストを指さない場合、基本的に類似するプレイリストから再生されるのだが、このプレイリストがかなり貧弱で数が少ないのだろう。ならば自分で作れば良いだけの話なのだがシンプルに面倒だ。
記事のまとめ
というわけで今回の記事をまとめると、とにかくLINEClovaは声を拾う能力が低いという評価になる。
LINEとの連携機能は便利ではあるのだが、そもそも声を拾ってもらえないと話にならないので現時点ではストレスが溜まってしまう可能性が非常に高いと思われる。
その上で、結局スマートスピーカーは何を買えばよいのかという問題について、著者なりの回答をここに示しておこうと思う。
- 音楽好きにはGoogleHome
- 一番便利なのはAmazonEcho
- LINEのハードユーザーはClova
やはり結論として、音楽好きはより音質のいいメーカーが出しているGoogleAssistant搭載のスマートスピーカーを使うべきであり、家電との連携や単にオススメの曲を流してくれるのが良ければコンテンツ力が高いAmazonEchoがよい。
このどちらでもなく、LINEをめちゃくちゃ使うという人、そして家の外で音楽を聴きたい人はこのClovaにはなぜかバッテリーが搭載されているのでBluetoothで接続してClovaを使うといいだろう。
正直著者はこれだけ買ったけど、まだスマートスピーカーに満足しきれていない。はやくAppleがHomePodを出してくれることを祈るばかりである。
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