どーも。金なし時間なし余裕なし、3なし男こと…
3月11日、江坂のフォルクスで顔デカ太郎は考えていた。
そう、顔デカ太郎はわかっていた。
自分は極端に安く移動したり極端に楽に移動したりするのは得意だけど「極限のギリギリの状態でハイコスパ移動を極める」のがかなり苦手だということに。
例えば新幹線の「のぞみ早特21」はたしかに東京新大阪間を11000円で移動できる超ハイコスパサービスだが、利用と購入にかなり制限が多く便利とは言い難い。
何より21日前までに予約せねばならないのが突然予定を思いつく顔デカ太郎にとっては不都合でしかなかった。
また最悪マジで当日や前日に予定を思いつくこともしばしばあるため3日前までに予約せねばならない「バリ得こだま・ひかり」「ぷらっとこだま」「EXこだまグリーン早得」などもそんな顔デカにとっては使い勝手が悪い。
となるとかろうじてそもそもの価格が低い「夜行バス」かということにもなるが、ほとんどの夜行バスは当日予約が不可能で最低でも出発日の前々日の晩には決めておく必要がある。
一応当日発車直前までチケットが取れる「JRバス」もあるが、こちらは総じて料金が高くしかも空席率がかなり低いのであてにはできない。
それがJALのスカイメイト、ANAのスマートU25だ。
もくじ
JALのスカイメイトとは?
スカイメイトとは当日の空席がある場合に限り発売されるチケットで販売対象が25歳以下の若者に限られる。
運賃も通常の50%引き以上で販売されていることが多く、東京大阪間であれば11000円と「のぞみ早得21」と同じ値段で販売される。
これは基本的に搭乗日当日に「空席があれば」発売されるものなので、繁忙期など予約で埋まりまくっている時期などは全く発売されない。
またJALとANAで販売方法もかなり異なっており、どちらも当日でなければ発売されないがJALは空港のカウンターでのみ販売するのに対してANAは当日午前0時よりインターネットでも販売される。
年齢が確認されていない状態とはANAマイレージクラブ会員のうちANAカード(クレジットカード)でない会員のことで、その場合は空港カウンターか郵送にて年齢確認を実施する必要があるよ。
当日空港に行くまでが「勝負」
このスカイメイト、特にJALは先ほども言ったように当日空港カウンターでしか発売されない。
インターネットでも発売されるANAは0時をすぎた瞬間に残っていた空席が0になることも少なくないがJALはその点、当日空港に行ってみるまでわからない。
ただここで注意なのが飛行機の空席状況は公式サイトでほぼリアルタイムでわかるのだが、朝の段階で昼の便が満席だったとしても諦めることはない。
実際著者もそうだったのだが、離陸の1時間半くらい前にになると何席か空席が出てくるからだ。
もちろん必ず出てくるわけではないがかなりの高確率でその傾向にあるので最悪空港でキャンセル待ちもできないことはないので待つだけの価値はある。
やはりそれでも当日中に移動できない可能性はあるので「どうしても予定がある」なんて時にこのスカイメイトを使うのは愚かでしかないだろう。
あくまでこれは「どうしても安く、できればその日のうちに移動したい!」という場合にのみ有効な手段だ。
実際に著者が使ってみた体験談
「前日に」東京行きを思いついた著者
さてそれでは著者が実際に3月12日にやったことを交えて解説していこう。
というのも実は「東京にいこう!」と思いついたのは前日の3月11日のことであり、その日の晩のうちにスカイメイトを使おうと決めたのだが12日の朝の段階で乗りたかった午前中の便は満席の表示だったのだ。
面倒くさがりの著者はここで「だりぃ」と思い思考停止。フテ寝を実行した。
かくしてフテ寝から目覚めたのが結局正午過ぎであり、その段階で伊丹空港は出発する便は13時半、そして14時半と続いていた。どちらも伊丹発羽田行きである。
いくら大阪市内在住の著者とはいえ12時過ぎに起きて1時間後のフライトに間に合うのはいくらなんでも不可能である。
まぁたまたま13時半のフライトは満席から変わらなかったが、14時半のフライトはかろうじて空席が1つだけある状態だった。
仕方がないので伊丹空港へと向かう
とりあえずネットとにらめっこしていても仕方がないので急いで支度して家を出た。さて問題はここから伊丹空港までどうやっていくかだ。
大阪市内から伊丹空港までのアクセスは一般的なものから言ってまず「リムジンバス」だろう。
JRと南海が直接乗り入れている関西空港と違って伊丹空港は近い割りにアクセスが特別良くもない。
リムジンバスは微妙にコスパが悪い
しかしこのリムジンバスも厄介で30分で着くとはいえ料金がやや高いのだ。
というのも大阪市内(環状線沿線)からいく場合、バス停が「梅田」「なんば」「上本町」「阿倍野」の4つがあるのだが、ここから伊丹空港まで運賃は640円だ。
そう、たしかにバスそのものの運賃は別段高くない。しかしバス停までいくのに地下鉄に乗ってしまったら結局そこに最低でも180円から280円程度追加する羽目になる。
また本数もまちまちで「梅田」が最も本数が多くて便利なのだが、梅田というだけで4つバス停が存在してどれか一つでも全てのバスが通るバス停があるのかといえば、そんなものはない。
ちなみに「難波」もバス停が2つある。しかしOCATの方は朝しか使われないので基本的になんば駅前バス停を利用することになる。
「あべの橋駅(天王寺駅)」バス停は微妙に駅前じゃなくて大きな筋を一本西に渡るので地元民なら「アポロの前」といえばまぁわかるだろうが、そうでなければなかなかハードだろう。
その点「上本町」は近鉄上本町駅のバス停から出て迷うこともなくて便利だろうが、全便がなんば駅前を経由するからその分時間はかかる。
大阪モノレールを使って行くことに
と、こんな風に「地下鉄に乗ったら値段が実質上がる」のと「バス停がややこしい」などなどデメリットがポンポン出てくるリムジンバスに対して著者が取った方法は
「地下鉄&阪急&モノレール」
伊丹空港にはもう一つアクセスルートがあり、それが「大阪モノレール」だ。東京モノレールとの違いは中心部には一切乗り入れていないことと運行頻度と停車駅だ。
大阪モノレールで伊丹空港にいく場合、少なくとも他の鉄道なりなんなりを使って駅まで行かなければならない。
メジャーなところでいくと「御堂筋線(北大阪急行)で千里中央」、「阪急宝塚線で蛍池」で乗り換えといった感じで著者が今回とった方法は「阪急宝塚線で蛍池まで行く」だ。
これは千里中央よりも蛍池の方が空港に近い、というのとどちらも梅田を通るが阪急宝塚線の方が急行が走っていて所要時間が短く、そして乗り換え距離が短いからだ。
今回著者がやった方法で行くと2回乗り換えても合計で650円とリムジンバスと10円しか変わらないので非常に経済的だろう。
JALのカウンターでスカイメイトを予約
そして伊丹空港についたのだが普段関空か神戸空港しか使っていない著者にとって伊丹空港はなんだかんだ高校の修学旅行以来に来たもので、さらにあっちこっち工事だらけであり…
と若干迷ったが無事たどり着き
このように伝えた。
というのも空港の出発便の案内を見ると14時半の羽田行きの次に14時35分発成田行きがあり、こっちの方が空席があるかもしれないと思ったのだ。
案の定JALのお姉さんの答えは
そこからはテキパキとした素晴らしい動きだった。
基本ANAユーザーだった著者だがよく考えれば昔作ったビックカメラのポイントカードにJALマイレージバンク機能が付いていたことを思い出し無事これでマイルもゲット。
空港に付いたのが結局13時45分くらいだったので離陸まで1時間切っていても案外取れることを証明した。しかし…
正直三月はふつうに繁忙期だ、まして東京大阪路線は飛ばしただけ儲かるドル箱路線。
普段から利用率が高い上に卒業旅行などで海外にいく需要も高まっている中での成田行きだ。搭乗口に行ってみるとやはり若者の姿が多い。
そういえば「クラスJ」空いてなかったっけ?
ふと著者は思った。そういえば「クラスJ」空いてなかったっけ?
席数も少ないが脚組みできないくらいで普段飛行機に乗り慣れていない連中に挟まれるよりは、ある程度足元のスペースが広いシートが1000円で手に入るなら安いものだった。
というわけでJALのカウンターに行き当日アップグレードをしたわけだ。
ちなみにその際カウンターで
と聞かれたが
と答えたのはおそらく、ある程度いた当日アップグレードをした人の中でも著者くらいであろう。
記事のまとめ
というわけで今回は当日空席がある場合にのみ発売される「JALのスカイメイト」についての解説をしました。まとめるとこうなります。
- 「スカイメイト」は通常より圧倒的に安い!
- 「スカイメイト」は当日に空きがあると乗れる!
- +1000円すれは「クラスJ」という特等席に乗れる!
結論:スカイメイトは諸刃の剣。
今回スカイメイトを使ってみた感想としては
ただちょっと関係ないのだが成田空港のANAカウンターでマイレージクラブの年齢登録をしようと思った際、ANAの人にどこでできるか尋ねるとマイレージクラブに電話してくれと言われて「???」となったのが記憶に残るところだ。
結局別の人に聞いたら国内線カウンターでできると言われ、登録もできたのだがやはりイレギュラー対応なだけにわからないこともあるのだろう。
また全体的にJALの方がかなりテキパキとしながらも丁寧な対応だっただけに少しの間はJALユーザーになろうと思った次第である。
ANAは5つ星エアラインらしいがやはり日本航空の方がサービス的には優れているのだろうか。
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