どーも、何回線もキャリアで契約してるがほとんど端末代しか払ってない男…
さて携帯ショップが客を呼び込む時に使う必殺技、それが0円端末。
また携帯の契約期間と端末の残債のが0になるタイミングを待たなくても解約や他社への乗り換えができるため、非常に人気のあるものではある。
だが特にショップの店員の言葉だけを鵜呑みにしておトクだと思って契約したら実はそんなことなかった、なんてことよくある話だ。
今回は「実質0円端末がヤバイ」という話と今後主流になる「分離プラン」について解説する。
もくじ
端末代0円というトラップ
携帯料金が高いのは端末代のせい
まずそもそも携帯料金はほとんどの場合「通信料」と「端末代」の2つが請求されている。
自分の携帯代がなんとなく思ってたよりも高いな?と思った人がいるとすれば、それは間違いなく端末代の影響だ。
「携帯代◯◯円から!」
とテレビのCMで銘打っていても、それはあくまで通信料の話で端末代は含まれていないことが多い。
というか機種によって値段が千差万別の時点で一律の値段を宣伝することはそもそも難しいところもある。
CMの値段で使えるかというとそうでもない
なので端末代がもし0円なのであればCMどおりの値段で携帯が使える……はずなのだが、そうはならないのがこの世の中だ。
というのもCMで言っている値段は「ありとあらゆる値引きを適用させまくった結果、一時的に最も値引きが最大限適用できた時の値段」がそれなのであって、それが一生続くとかそんなことは全くない。
ただ割引する場所を変えただけの可能性も…
また端末代0円にはそのありとあらゆる値引きの一部も入っていることがあり、端末代を0円にするにはそのあらゆる値引きを端末代に充ててしまうため、結局は通信料が値上がりしているように見えてしまう。
端末代0円を本当に注意しなければならない理由はそれを契約した時にトータルの割引額が本当に増えているかどうかだ。
値引きする場所を変えただけで値引き額が変わっていなければなんの意味もない。
分離プランとは?
携帯代が高くなるかもしれないヤバイ国、日本
さてそもそもPCならネット回線と端末(PC本体)は絶対にセットで買わなければならないなんてことはない。
また回線事業者がいろいろな種類の端末を取り扱っているなんてことはほぼないし、またその端末もその回線事業者の専売なんてことは全くない。
つまりインターネットの固定回線なら当たり前の「回線と端末は別売り」のという常識が携帯電話には通じない。
先ほども言ったように携帯代には回線料と端末代が含まれていることから、ほぼ必ず携帯電話の端末と回線はセットで売られているのだ。
というのも日本のキャリアは端末の購入を前提とした通信料割引を実施しているため、ほとんどのユーザーがキャリアで端末を回線とセットで購入している。
またこれが理由で日本ではものすごく珍妙な事態が起こっている。
日本ではハイエンド端末しか売れない
著者がよく読むような「アスキー」だったりそういったテック系雑誌にはスマホの販売台数がよく載っている。
そしてそのランキングはほぼ「iPhone」「Xperia」「GALAXY」「AQUOSフォン」のどれかによって占められている。
これらに共通して言えるのがどれもスマホの中では相当高価な部類の製品ということだ。
全世界で展開されているiPhoneを基準に考えれば最新のXSで999ドルからとなっており日本円だと111,599円だ。(4月12日3時20分現在のレートで計算した場合)
概ね11万円となるが、ほかの端末もだいたいそれくらいの値段に設定されている。
一括で値引きもない状態の値段を見れば高いのは明白だが、これを24分割やら48分割に加えて値引きを加えると不思議なことにそんな正常な感覚がどっかへ言ってしまう。
政府による「これじゃない」ちょっかい
これに危惧したのかどうかは知らないが5月から実はこれが制限される。
政府が今の「端末購入を条件にした割引」や「一定期間契約することを条件にした割引」を原則として禁止する。
ハイエンド端末ばかり値引きされているためにローエンド端末などがラインナップされない、契約期間を縛ることで自由な契約ができないなど国民にとって不利益があるとのことで禁止されるのだ。
分離プランを導入しても国民にメリットなんかない
そもそも日本の携帯料金は価格相応だ
そもそもこの分離プランを導入するきっかけになったのは政治の人気取り。時の首相が「携帯代高いのなんとかする」と言ったのだ。
しかしそもそも「別に決して日本の携帯代は高くない」のだ。
そりゃあ日本の携帯代より単純に単価が高い国はいくらでもあるだろうが、物価や国内を完全にほぼ網羅しているネットワークを形成している品質のことを考えれば高くても価格相応のものだ。
日本人には「端末と回線が別物だ」という認識がない
またPCと違ってそもそも「携帯電話と回線が別物だ」という認識が日本人には欠如している。
SIMカード?なにそれ美味しいの?状態なのだ。
ハイエンド端末が売れなくなっても日本の端末は売れない
しかし分離プランが導入されて「割引」が禁止されると結局、iPhoneなんかは全世界でレートを変えているだけでほぼ同一価格になっているので売れなくなってしまう。
そうすることで日本メーカーが売れるからいいではないかと思うかもしれないが、そうなると次に売れるのは中国のメーカーなのだ。
悲しいことに今、日本メーカーのスマホはかつての存在感など消しゴムのカスほどにも残っていない。
「中古端末の流通拡大」って本気で言ってんの?
また政府が推奨している「中古端末の流通拡大」にも頭が悪いだろと思いたくなる部分が多い。
要はこれは「古いものを末長く大切に使いましょう」というものだが、世の中の全てのモノが末長く大切に使えるわけではない。
常にセキュリティレベルは上げていかなければならないが、いつまでも古い端末を使っていては大問題が起こってしまう。
記憶に新しいところだとPCのOSで有名なWindowsXPがサポートを終了するとなった時に大騒ぎになった。
いつまでたっても端末を更新していないからこういったサポート終了のタイミングで大騒ぎすることになる。
何度もMicrosoftはサポートを延長したにも関わらずそれまでなにもしてこなかったのだ。
また中古端末が流通したとしても「製造業」は全く潤わない。iPhoneが売れなくて云々ということ以前に、誰が得をするのか明確でない。
記事のまとめ
というわけで今回は「分離プランってなんなの?」ということについて解説しました。まとめるとこうなります。
- 実質0円だからって本当にその価格になるわけではない!
- 今度からキャリアでの端末割引が政府によって制限される!
- そもそも日本人には回線と端末を別に買うという発想がない!
結論:クソすぎる政府のちょっかい。それよりもクソで意地汚い携帯会社。
正直なことを言ってしまえば、著者はPCのようにスマホもメーカーが直接販売するべきだと思っている。
というか日本のメーカー以外はほとんどそうしており、一部のメーカーはそういった独自チャネルでの販売を始めている。
しかし現状、そこで買うメリットは極めて少ない。携帯代に値引きがされているキャリアで買うほうが安いからだ。
結局そもそも端末は回線と一緒に買うしかないと思っている人がほとんどの段階で「値引きが無くなったから別のところで買おう」なんてことにはならないのだ。
だから値引きすることを「禁止」されたところでキャリアは全く困らないし、そもそも端末の売り上げはさほどキャリアの利益にはならないし、値引きがなくなることで収益額が上がるのでキャリアとしては万々歳なのだ。
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