どーも、最近千葉市民になった男…
これまで終電が日本一遅い駅に住んでいたり、めちゃくちゃ始発が早い駅に住んでいたりととにかく交通の便が圧倒的に優れたとこにばかり住んできた著者であるがとうとうそれも年貢の納め時。
著者のポリシーとして家から駅までの所要時間は5分未満がベスト、限界で10分。
いくら駅が家の目の前にあったとしても1時間に1本しか来ないのであれば何の意味もない。
なので本数も重要なのだが、千葉市は千葉県の県庁所在地で政令指定都市なのに言ってしまってはあれなのだが、すごく田舎なのだ。
駄菓子菓子(だがしかし)
そんな田舎の中心にある(地理的には全く中心ではない)千葉駅はこれまで大都市大阪(笑)に住んでいた著者すら驚愕のトンデモ駅なのだ。
そのトンデモさ加減はまさかその周りが田舎だとは思わせないほどだ。というわけで今回は「ヤバすぎる千葉駅」を解説していこう。
もくじ
千葉駅とは?
県庁所在地が一番栄えているとは限らない
さて一般的に言って各都道府県の県庁所在地に近接している駅がほとんどの場合、その都道府県で最も利用者の多い駅だ。
群馬県はもっとややこしくて前橋が県庁所在地だけど新幹線など鉄道の要所は高崎にあって利用者も倍以上の差が付いている。
また街の規模がどう考えても高崎の方が上だけど前橋が県庁所在地になっている。
というわけで世の中には「なんでうちの街のが栄えてるのにあっちに県庁所在地があるんや」なんてことが起こっている。
千葉市は栄えているが駅の利用者数で負けている
しかしこれがこと千葉県においては事情が変わってくる。
千葉県内の市町村において最も人口が多いのはあと少しで100万に達する勢いの千葉市だ。そこに60万人が暮らす船橋市が続く。
千葉県内の鉄道の駅で最も利用者の多い駅は「西船橋駅」だ。
ちなみに鉄道会社ごとに分けた数字ですら東京メトロの西船橋駅が単独トップで2位が総武線の船橋駅が続き、そしてびっくりなのが3位にまた西船橋駅が入るのだ。
この2つの西船橋駅(乗り入れ路線は京成西船を含めると5路線)を合わせると2位の船橋駅よりも2倍以上の利用者がいる。
群馬やさいたま市内のように「こっちの方が栄えてるのに県庁はここじゃない」という「納得できない」ような状態ではなく、本当に人口も多くてきちんと県庁所在地でもあるのに「駅の利用者は2位どころか5位である上に絶対値も2倍以上の差」をつけられている。
乗り換え駅であるからこその数字
これは一体どういうことなのだろうか。
種明かしをしてしまえば非常に簡単な話なのだが「駅の利用者」とは「乗降客数」のことを指しており、ほとんどの場合で1日にどれだけの人数が改札機を通ったかを調べている。
物によっては「乗車人員」つまりその駅から乗った人だけをカウントする場合があるが基本的には「乗降客数」が駅の利用者数として反映される。
そして千葉駅よりも利用者数が上位にある各駅は特徴として大きな「乗換駅」であるという点が挙げられる。
だからなんやねんと言われてしまえばそれまでなのだが、乗換駅なら必ずそこを利用する人は改札機を通って乗り換えをするのだ。
西船橋、船橋、そして4位の柏駅はそれぞれJRとそれ以外の他社線が徒歩圏内で乗り換えられる駅だ。
利用者の多い駅は施設として栄えていく
とはいえ、利用者が多い駅は鉄道会社にとってビジネスチャンスを秘めたポイントになる。
駅ナカ施設を充実させることで運賃以外の収入を増やすこともできるため、近頃はいろいろな鉄道会社が力を入れているポイントだ。
となれば千葉県内で最も利用者の多い駅は西船橋駅、なのだからそれはそれはとても素晴らしい駅ナカ施設が……
じゃあ2位の船橋なら……
4位の柏なら…
事もあろうに千葉県の上位は全て駅ナカが大したことないのだ。
というのも西船橋駅はほとんどの乗客がメトロからJRに乗り換えるだけに使うことが多く、列車の本数もかなり多いためその駅で時間を潰さなければならないという状況にそもそも陥らない。
船橋と柏に関しては駅ナカではなく駅前に百貨店などの施設が多くてわざわざ駅の中にそう言った施設を作る必要がないのだ。
じゃあ5位の千葉駅はどうなのかって……
駅ナカ充実しすぎ?!千葉駅の駅ナカがヤバい!
千葉駅の駅ナカの栄え方は異常だ
千葉駅の駅ナカは千葉県内の他の駅と比べて規模が違う。
駅の改札口を入るとまずエスカレーターがあり、そこを上がると広がっているのは駅ではない。
千葉駅の駅ナカは2層構造になっており、建物全体の中で3階と4階に位置しており3階はまさにデパートの地下一階のお惣菜売り場の様相だ。
イートインを備えたお店や人気ラーメン店、餃子屋、駅そばなどとその場で食事をすることだってできてしまい、まさに駅の中で空いた時間を潰すにはちょうどいい設備と言えるだろう。
4階部分にあるのは本屋に無印良品、そして旅行グッズやワイシャツを販売する店まであり明らかにこれらは駅の中ではない。
千葉駅のように駅ナカ施設が充実している駅に共通しているのはまず、ここ数年の間に大規模な改装工事がされていることだ。
駅ナカ施設が鉄道会社にとって有益だとはいえ、それを何十年も前からずっとやってきたことではなく近年急速に発展してきたものだ。
駅ナカ施設は調理場などそれまで駅にあった設備では対応しきれないものが多いので、大規模な改装が必要になる。なので駅の近代化と合わせてこういった駅ナカ施設を導入している場合が多い。
スペースの問題から栄えやすかった千葉駅
また駅ナカ施設を導入するにはもちろんある程度スペースが必要だ。なので1つのホームしかない小さな駅よりも複数のホームがある大きな駅の方がそのような設備を導入するのには向いている。
また駅が中央で房総半島方面へ向かう路線と総武本線方面へ行く路線とで大きくカーブしているため7番線と6番線の間にかなりスペースが空いている。
駅ナカ施設はその線路の直上に建っているため他では見られないような大きな売り場が広がっているわけだ。
待ち時間が長くなりやすいのもポイント
また千葉駅は起点駅であり、千葉駅始発の列車も多い。
しかし千葉駅より西側、総武線はかなりの本数が走っているが千葉駅より東側の路線ははっきり言って本数が多いとは言えない。
なので千葉駅はスペースにも恵まれて合理的に駅ナカ施設を充実させる理由のある恵まれた駅だと言える。
記事のまとめ
というわけで今回は「千葉駅って充実しすぎじゃね?」という解説をしました。まとめるとこうなります。
- 千葉駅は県内5位の利用者数であり微妙だ!
- 千葉駅の駅ナカの発達具合は尋常ではない!
- 千葉県内は利用者数で言えば西船橋が最強!
結論:休日は千葉駅に行こう。
コメントを残す