どーも、クレジットカード断捨離したら財布が軽くなった男……
さてこのサイトを見てくれている人は普段、どれくらいのカードを持ち歩いているだろうか。
著者のものを確認するとTポイントカードを兼ねたソフトバンクカード、身分証明書になるカード、PASMO、LINE Payカードの4枚だった。
ただPASMOに関しては万が一iPhoneが壊れてしまった場合に電車にすぐに乗らなければならない時用に持っているだけでそれ以外のカードもほぼ1週間に1回は使っているもののみを持ち歩いていた。
ちなみに著者は財布とキーケースが一体になっているものを使っている。
家の鍵はQrioが付いているので基本的に取り出す必要はないし現金も滅多に使わないのでこれで十分だ。
まぁそんなことはどうでもよくて、著者が念のために入れてあるPASMOはもちろん全国で使えるが残高が無ければただの板切れだ。
しかしこと関西においてはこれ一つあればコンビニでの買い物からもちろん電車に乗るまで残高を気にすることなく自由に使える超万能な1枚が存在する。
今回はそれを紹介しよう。
もくじ
便利なのに残念すぎるPiTaPa
PiTaPaは”後から”請求がくるシステム
「PiTaPa」はスルッとKANSAIが展開する主に関西の鉄道で利用できる交通系ICカードだ。
その特徴はほかの交通系ICカードが事前にカードに残高をチャージする「プリペイド式」であるのに対して、PiTaPaは使った分だけ後から請求がくる「ポストペイ式」のカードというところだ。
しかしこのシステムがほかの交通系ICカードとは違うことが原因でPiTaPaはかなり不利益を被っている。
ポストペイは対応エリアでのみ使える
まずPiTaPaは使った分だけ後から請求がくると言ったがそれはあくまでそれに対応しているエリアで使った場合の話であり、そうでないエリアも存在し、そこで使うためにはPiTaPaにあらかじめ残高をチャージしておく必要がある。
逆に言うと関西以外ではチャージしていないと電車に乗れないと言うことだ。
普段関西で使ってる人にしてみればチャージすることなどほとんどないのだからついうっかり忘れてしまうこともあるだろう。
一応PiTaPaには「オートチャージ機能」もあるが……
一応そんな人のためにPiTaPaにはオートチャージ機能が備わっており、改札機を通った際にカードの残高が指定した一定額を下回ると自動的にチャージされる。
2018年の秋にこれまで関西の私鉄やバス会社のみで対応していたPiTaPaのポストペイ機能にJR西日本も対応したのだ。
これによって関西の公共交通機関のほとんどはPiTaPaのポストペイ機能が使えるようになり、それまでよりも利用者の選択肢や利便性は圧倒的に高まった。
しかしそもそもJRはチャージしていないとPiTaPaを使えないからオートチャージ機能があったのに、これではほぼオートチャージ機能の意味がなくなってしまった。
いくら関東やほかの対応していないエリアに行けば意味がある機能とはいえ、それを頻繁に行なっている人はそういないのだ。
ポストペイとオートチャージのエリア丸被り問題
オートチャージ機能がほぼ無意味というのはオートチャージができる改札機が「PiTaPaのポストペイに対応したエリアの改札機のみ」だからだ。
システム上仕方がないこととはいえ、残高を使いたいエリアではオートチャージしてくれないのに「残高を使う必要がないエリアでオートチャージされる」のはむしろ迷惑だ。
利用者にチャージした残高とポストペイ機能のどちらを使うか選ぶことはできないのだから。
PiTaPaはポストペイでの支払いのため根本的にほかの交通系ICと仕組みが違う。なのであらゆるところでほかのサービスにはできてPiTaPaにはできないことがある。
PiTaPaは関西にあるファミリーマートや一部の店舗を除いて基本的にチャージ残高があったとしてもICOCAやSuicaで支払える店舗であっても支払いに使うことはできない。
関西にいる限りPiTaPaは無敵だしおトク!
「関西においては」残高を気にしなくていい
さっきから散々PiTaPaのことをコケにしてきたがそれでも「関西で使うことに限っていえば」めちゃくちゃ便利だ。
何度も解説しているが「関西の鉄道で使う分には残高を気にする必要はない」のだ。
なによりPiTaPaの割引サービスは超すごい
また何よりPiTaPaにはほかの交通系ICカードよりもはるかに優れた割引サービスがあり、また充実している。
大阪市営地下鉄が民営化してできた大阪メトロではPiTaPaを利用した場合、利用額から自動的に10%割引される。
他にも定期券と同じように使うマイスタイルや指定した範囲内の乗り降りが完全に自由で毎月一定額で済むプレミアムなどがある。
これら2つはどちらも登録が必要で上限額が決まっているが、仮にその月に利用した額が上限を超えなかった場合は使った分だけを支払えば良い。
ポイント還元ではなく「利用額」が割引される
JR西日本ではICOCAを利用するとICOCAポイントが溜まったりするが、PiTaPaではポイントではなく利用額割引が適用される。
割引適用率や区間などはICOCAポイントとほぼ同じだが、ポイント付与と割引なら実際におトクになるのは割引の方なのでICOCAよりもPiTaPaの方が優れている。
PiTaPaは基本的に買い物にはほとんど使えないが関西のファミリーマートではPiTaPaでの支払いが可能なほか、関西の私鉄の駅にある売店やお店の多くではPiTaPaでの支払いに対応してる。
記事のまとめ
というわけで今回は「関西でPiTaPaは最強」ということを解説しました。まとめるとこうなります。
- PiTaPaは使った分だけ「後から」請求がくる!
- PiTaPaは関西圏以外では使う意味がない!
- PiTaPaはなによりも割引サービスがお得!
結論:関西に住んでるならPiTaPaは作るべき。
PiTaPaは作る際に審査があったりして必ずしも全員が作れるわけではない。
著者の場合は手持ちのANAカードを通じて発行したがANAのサイトから申し込み用紙を郵送してもらってその上で送られてきたものに必要事項を記入して返送したので、だいたいトータルで3週間程度時間を要した。
またJRはもちろん関西の私鉄でもなぜかPiTaPaの定期が発行できないところは結構多い。
その代わりにICOCAの定期には対応しているところがほとんどなのだが、そういったところからPiTaPaは「あまり要らない子」扱いされている。


この記事に2点ほど付け足させていただきます。
1点目はPiTaPaはSTACIA、KIPS、e-kenetなど様々な種類があり、
ポイントサービスなど特典も多種多様ですので
よく使う鉄道会社にあったPiTaPaを選んでほしいという点です。
(PiTaPaベーシックカードの特典は定期を載せられるか否か以外であれば
どのPiTaPaカードでも受けられるので、例えばSTACIAだけは対象外という
ことはありません。というか、ベーシックカードは年1回以上使えば
維持費無料以外のメリットがないので、できれば他のPiTaPaカードを
選ぶべきです。私のオススメはOsaka PiTaPa Liteですね。理由は後述します。)
2点目はこの記事にもあるOsaka Metroについてです。
先ほどカッコ書きでOsaka PiTaPa Liteをオススメしましたが、
実はOsaka PiTaPaでOsaka Metroや大阪シティバスを使うと
ショップdeポイント(Osaka PiTaPaの場合はOsaka PiTaPaポイント)とは別に
sMile(エス・マイル)というボーナスマイルが貯まります。
※JALとかANAとかのマイルではないのでご注意ください。
貯まったsMileは年1回、1マイル = 1 Osaka PiTaPaポイントで
Osaka PiTaPaポイントに自動移行され、
500 Osaka PiTaPaポイントごとに50円割引されます。
また、大阪のお出かけ情報アプリであるOtomo!での賞品抽選応募にも使えます。
Osaka PiTaPaにはVISAやMasterが付くクレジット機能つきのものと、
VISAやMasterが付かないクレジット機能なしのOsaka PiTaPa Liteがあります。
Osaka PiTaPa(クレジット機能つき)の方がもらえるマイルは多いですが、
年会費無料条件が複雑だったり定期を載せられなかったりといったデメリットが
あるので、私はOsaka PiTaPa Liteをオススメしています。
(参考URLです→ https://www.osaka-pitapa.com)
著者は基本的にカードを何枚も持つのを煩わしいと思うのであえてどのPiTaPaが良いかよりも「PiTaPaが便利」というところに焦点を当てて記事を書きました。また複数枚のカードを持つことでそのカードは確かにお得かもしれないが、お得さを享受するまでに時間がかかってしまい結局メリットがない状態になってしまうことがあります。なのでわかってはいましたが紹介していません。貴重なご意見ありがとうございます。