どーも、大学生向けPCコーディネーターの顔デカ太郎です。
さて2019年もやりましょうか、大学生にオススメのPCを紹介していくこの記事を!
といっても基本的に著者がいいというPCは根本的に変わっていないのであまり変わり映えがないかもしれない。

なおここでネタバレをしておくと、去年ここで最終的にオススメだと決めたのはiPadProだったのだが、今年はどうだろうか。

というわけで今回は大学生が使うのにオススメなPC、その選び方や基準を解説して著者が実際に触ってみていいと思った製品も紹介しよう。
もくじ
大学生がPCを買うときに気を付けること
軽さは正義、間違いない
大学生がPC、もちろんノートPCを買う場合に一番気を付けなければならないのはCPUの性能でもハードディスクの容量でもない。
大きさ(サイズ)と重量だ。
先ほど大学生がノートPCを買う場合に、とわざわざ言ったのには理由がある。というか今更だがこの記事を読んでいる人でデスクトップとノートPCの違いが判らない人はいるのだろうか。
もしいたら困るのでざっくりと解説しておくと、家から持ち出せない図体のでかいやつがデスクトップで持ち歩き出来るバッテリーを搭載したPCは全部ノートPCだ。
Surfaceとかはタブレットやんけ、とか言い出したらもうキリがないので今回は「持ち運びできて電源がない場所でも使えるPC」のことを全てノートPCとする。
この前提を踏まえると重量が2,3kgを超えるような「バッテリーがついて折りたためるだけのPC」もノートPCとなる。
いくら何でもそれは重くて持ち歩きたくない、と思うのが普通だ。
ではどの程度軽ければよいのか、これには去年と同じく具体的な数値がある。PC本体の重量は許せて1kgまでだ。1000g以上のPCなんてまずトレンドから外れすぎている。
そして大学生の宿命として「家だけでレポートを完成させることなどまず不可能」という事実に対しての解決策は学校のPCを使うか自分で持参するかだ。
ただはっきり言って考えることはみんな同じなので試験前にもなると学校に置いてあったり貸し出ししているPCはほとんど埋まっている。
そんなところで順番待ちをしたところでその日のうちに使えるかどうかもわからない。これではレポート提出に間に合わない。
となると持参するのが最も最適な解決策だ。
このためどんなに家から大学が近くてもかばんの中身は軽くした方が楽だし、下手に大きなPCだとそもそも普段使っているかばんには入らないかもしれない。
この1000g未満でA4サイズ、という条件を満たしていなければどんなに性能がよかろうとも著者は一切オススメしない。
正直言ってレポートを書くためのPCに大した性能など必要ないのでとにかく持ち運びする際に負担にならないことを最優先するべきなのだ。
起動が速いのは正義、間違いない
スペック面で注目すべきなのはCPUやROM(ハードディスクやSSD)の容量ではなく、PC自体の起動にかかる時間だ。
PCの起動が遅いとそれだけでやる気がそがれてしまう。もちろん今時のことだからスリープ状態にしているのだろう、シャットダウンした状態からの起動よりは確かに早いかもしれない。
しかしただホーム画面が出ただけの状態を起動したとは言わない。
きちんと使うべきアプリ・ソフトを起動して作業を開始できる状態になってようやく起動完了だ。
ただ先ほど言った「1000g未満・A4サイズ」の条件を満たすPCに分厚つくて重いハードディスクなんて搭載されているわけがない。薄型軽量なSSDが搭載されているに決まっている。
eMMCはSSDと同じくフラッシュメモリーなのでディスクドライブのHDDよりも読み書きの速度が速い。
しかしながらSSDが大量のデータを一気に処理できるのに対してeMMCはそこまでその性能を重視していないためSSDよりは読み書きの速度が劣る。
ただそれでも消費電力は圧倒的に低く小型で軽量であるために小型のタブレットPCなどに多く採用されている。値段もSSDよりは安い。
さらにややこしいことを言って大変申し訳ないが、SSDにはインターフェース(本体とSSDをつなぐ部分)が2通り存在する。
一つがハードディスク全盛期のころから存在しているSerialATA(SATA)と新しい企画であるPCIeだ。
簡単に言えばSATAを使っているSSDよりもPCIeを使っているSSDの方が4,5倍速い。
しかし残念なことに速くなる分だけ値段も上がる。
ただそれでもPCIe接続のVAIOを使っていた身としては、ここ数年で十分に値下がりしているし、それで受けられる恩恵を考えれば安い出費だと思う。
RAMが大きいのは正義、間違いない
RAM、一時的にデータを保存するメモリーのことで、これの容量が多いと何が良いのかというと「ブラウザを大量に開いた状態でも操作が重くならない」ということだ。
よくパソコンの動作が重いとか言っている人の要因はだいたいブラウザのタブやソフトを同時に開きすぎているからだ。
どんなにCPUの性能が良くてもRAMの容量に余裕がなければPCの性能は上がらないし、落ちるだけだ。
ただ正直言ってRAMは8GBで十分だと思う。著者は使い方が悪いだけだから。というか、カスタマイズモデルを除いてあまりデフォルトでRAMが16GBのノートPCなんて数が少ない上に値段が高すぎるのでオススメしにくい。
CPUはどうでもいいのか?そんなことはないけど重視する必要はない
さてそれではPCで一番重要そうに思えるCPUはどうでもいいのか、という疑問が出てくるころだろう。
これに関しては「結局CPUが悪いとほかを活かせない」という言葉がすべてを物語っている。
どれだけRAMの容量が大きくて、SSDの速度が速くても、それを制御するための頭脳であるCPUが使い物にならないようでは宝の持ち腐れになってしまうだけだ。
ただそれはメーカーも重々承知していることで、RAMやROM(SSD)を高性能にするときは必ずそれに見合っただけのCPUを組み合わせて販売している。
なのでRAMやROMに注目してPCを選べばCPUは相応のものになるのだ。だからそこまでCPUを重視する必要はないといえる。
またノートPCなどに搭載されるモバイル端末向けのCPUは処理力よりも消費電力と抑熱性能に長けたものがほとんどだ。なので極端な話どのCPUを選んでも処理力はそこまで大きな差がでない。
しかしそれでもさすがにインテルのcoreシリーズを搭載したものと同じくインテルでもceleronを搭載したものでは処理力が段違いだ。一般的にcoreシリーズを搭載しているPCは高価格帯に、celeronを搭載しているPCは中価格帯のものが多い。
一応CPUにはそれ以外にもインテルのPentiumやAtomなどがあるが、これらはceleronよりもさらに処理力が低い代わりに発熱を抑えていてなおかつ価格がお手頃だ。
しかし発熱を抑えるために失った処理力があまりにも大きすぎる。大した差ではないがやはりここぞというときに頼りにならないのが率直な感想だ。
OSは?WindowsかOSXか
もはやこの記事の前提に「Macは選ばないよね?」というのが隠れているのだが。
となるとOSの選択肢はWindows一択になる。一応ChromeOSとかも考えることはできるが、かなり特殊なもので相当割り切りが必要になるものなのでこれを搭載したPCはオススメしない。
ちなみに今からWindowsを購入するなら10Pro,10Homeのどちらかになるが、Proにしたところでレポートを書くだけなら何のメリットもなく値段が上がるだけなのでHomeで十分だ。
SIMスロットは必要?
SIMスロットというとピンと来ないかもしれないが、要はPCだけでモバイルネットワークに接続できるようにSIMカードを差し込めるようする装備ことだ。
モバイルルーターを持ち運ぶ人も増えているが、いちいちWi-Fiにつなぐのが面倒というのも確かにその通りなことではある。
格安SIMが普及したことによってデータ通信のみの契約が安価で手軽にできるようになったため、最近のPCにはSIMスロットをオプションで追加することができるものが増えている。
ただたった「SIMカードを突っ込める」ようにするだけで1万円以上ものお金を取られてしまう。しかもその1万円を払ったところでネットに接続するためには別途契約と月額料金が必要だ。
VAIOのように自社オンラインストアから購入すれば一定期間無料でネットが使えるようになっているSIMカードが付いてくることもあるが、今時の大学はどこも学内Wi-Fiが飛んでいるし最悪の場合でもスマホでテザリングをすればよいだけの話だ。
なので大学生が使うPCにSIMスロットは必ずしも必要ではない。
USB Type-Cがついてるとかなりいい
最後に正直なくてもいいが、あったらすごくいいと思うものがある。それがUSBType-Cだ。
これは既存のUSB端子よりも拡張性が広くただメモリーを差し込むだけにあるわけではなく、そこから本体の充電やモニター出力まですべてをカバーできる万能機だ。
しかし一筋縄ではいかないのがPCだ。このType-Cにもやたらと種類が多くある。というのもType-Cはあくまで端子の形状を指すものなのでType-Cだから便利で高速な万能端子というわけではない。
一応USBType-Cで規格が3.1でそれがUSBPowerDeliveryであればある程度OKだ。これに対応していればモバイルバッテリーからの給電も可能になるのでコンセントが近くになかったり、充電器がなかったとしても手軽に充電ができて楽ちんだ。

これに加えてType-CがThunderbolt3という規格に対応しているものであれば最高だ。これは先ほど言った万能機をかなえるために必要な規格だ。
これに対応しているType-Cだと外付けGPUを使って映像処理力を向上させたりもできるためかなり便利な端子だ。
しかし悲しいことにUSBType-Cで3.1対応の端子を搭載しているPCは増えているが、Thunderbolt3に対応したものはかなり少ないので無理して探す必要はない。
以上のことをまとめると
これを踏まえたうえで2019年9月現在販売されているPCの中から大学生にオススメのPCを紹介しよう。
大学生にオススメのPC
VAIO SX12
去年この記事でもオススメしたVAIOだが今回オススメするのはその最新モデルのSX12だ。
SX12の特徴はPCにもスマホと同じ画面の縁(ベゼル)を極限まで薄くしたベゼルレスを採用していることにある。
これによって本体のサイズは同等サイズのVAIO S11とほとんど変わらないにも関わらず、ディスプレイのサイズとキーボードが大型になっている。
もちろんSX12は著者が上げた条件を満たしている。Type-CがThunderbolt3でないのが惜しいところだが、その代わりにモバイルバッテリーからの給電など持ち運びするためにぜひ持っておきたい機能はもれなくすべて盛り込まれているので使い勝手という面ではほかに類を見ないほど作りこまれている。
これまでVAIOばかり使ってきた著者が他社製品を使うとやはりVAIOのキーボードの静音設計は素晴らしいと感じる。カチャカチャ音を立てるのは一見仕事ができそうに思わなくもないが、普通に邪魔でうるさいだけだ。エンターキーを力任せに殴っているおっさんがかっこいいわけがないのと同じだ。
LAVIE PRO Mobile
さて、これまでVAIOかSONY製品かアップル製品あるいはマイクロソフトのsurfaceばかり紹介してきた弊ブログでおそらく初めてではないだろうか、これはNECのPCだ。
このPCの特徴は何といってもバランスよく全ての性能に秀でていることだ。
デザインもまずまずで使っていてダサさを感じることもない。
はっきり言って「超無難」なPCだ。とりあえず必要そうなの全部入れといたよ、という感じだ。なんというか雑な考えだがさすがはNECだ。隙はない。
よさげだけど絶対買っちゃだめなPC
Surfaceシリーズ
去年はSurfaceGOもオススメしていたが、やはりダメだ。確かに値段は魅力的なのだが使い勝手がその分悪い。
別記事に詳しいことを書いているのでそれも併せてみてくれるとわかってもらえると思う。

MacBookシリーズ
もうとことん著者の挙げた条件に当てはまらないのがMacBookだ。確かに著者が上げたVAIOやLAVIEPROMobileも性能面だけで言えば大学生が持つには過剰だと思う。
しかしMacBookの性能過剰とはわけが違う。2機はただ快適に作業をするためのものだが、MacBookにはやはりクリエイティブなことをより多くできるようにするためという意思がある。
はっきり言ってこれはよほどのことがない限りPCはレポートを書く時くらいしか使わない大学生には無用の長物なのだ。
それに何よりもほかのMacと比べてMacは重くて性能が微妙なのに値段が高いプロダクト(製品)として存在がイマイチだ。
Macが欲しいのならiMacやMacminiの方がコスパが良いし、できることも多い。
結論:やっぱりVAIO最高じゃんかよ
いろいろなPCを実際に触れてこの記事を書いたが、やっぱりVAIOが最も優れたPCだ。もちろん贔屓目はあると思う。
それでもいいから一度VAIOを使ってほしい。やっぱりVAIOがいいと思った著者がいるのだから。



文系大学生を狙い打ちしたいい記事だと思う。
でも正直大学生は金がない。できれば10万円(税込)以内でレポートやブラウジングがある程度できるもの、これなら買えるというPCを教えてほしい。
もちろん起動も比較的早いもので。
顔デカさん、お願いします。
まちがえた。5,6万円以内で拡張性がある(外部出力)ものをたくさん教えてほしいです。
いつもコメントありがとうございます。
いやぁ、なかなか厳しいところをついてきますね。確かにおっしゃる通り、著者が紹介したPCというか基準を満たすPCは10万以上余裕でする高級機ばかりです。大学生にはオーバースペックかもしれません。
5~10万円で収まるハイコスパPCはちょっと検討します。ある意味そこでならSurfaeGOは有力な選択肢になると思います。