どーも万年金欠男……顔デカ太郎(@airinybsg)です
唐突だけれども、アルバイトをする上でちょっと面倒なことはやはりシフトの提出ではないだろうか。
基本的にどんなアルバイトだって締切のスパンは別にして、ある一定の周期で働ける日を職場に伝えなければならない。
これは働く側にとっても事業者にとってもつらいミスマッチだ。
結果として生産性の低下や人手不足、無駄な時間の浪費が起こってしまい誰も得をしていないが、それらを一挙に解決する手段として注目されているのが「デイワークアプリ」だ。
今回はデイワークアプリとして現在大手の「ワクラク」と「タイミー」を紹介しよう。
もくじ
デイワークアプリとは?
1日単位で働けるアルバイトのようなもの
「デイワークアプリ」とは1日単位で契約ができるアルバイト(のようなもの)で東京近郊などで現在広がっている。
人手が足りていない事業者や時期によって必要な人員に差があったりするところで多く活用されており「シェアリングエコノミー」と呼ばれる新しい経済活動の1つ。
事前に面接がなく、すぐにお金が手に入る
また事前に面接がないのも特徴の1つだ。その日限りの仕事なのに面接が必要というのも改めて考えればおかしな話ではあるが、それがデイワークアプリにはない。
つまりアプリをスマホにインストールして登録をすればすぐに働くことだってできるのだ。自分のお財布事情が心許ない時の救世主となるだろう。
現在、デイワークアプリとその類似のサービスを提供しているものではほとんどが当日、もしくは翌日に給料が支払われるものが多い。
今回紹介するワクラクとタイミーはどちらも基本的にどこで働いても翌日までには振り込まれるシステムがある。
ワクラク?タイミー?なにそれおいしいの?
1日だけ働く単発のバイトと「デイワーク」の違い
さて先程から何回も名前だけ出ている「ワクラク」と「タイミー」だがどちらもこのデイワークアプリの大手で、ワクラクに関しては日本最大のサービスだ。
正直デイワークアプリといっても昔から単発バイトとかイベントバイトなど1日だけ働くバイトは存在している。
しかしやはりそのどれもが事前に面接が必要で会社に登録をして、そして登録した会社から「この日に仕事があるんですが働きませんか?」と紹介されてからようやく働けるようになる。
単発バイトは色んな意味で面倒くさい
もちろんどんな仕事にも募集定員があるわけでそれと同じ数だけ依頼をかけても定員が100%充足するわけがない。
なので紹介をしてくる会社はあらかじめ多くの人へ依頼をして、その上でダブルブッキングしたりキャンセルが出るようならその中から定員が充足するように調整していく。
このような仕組みである以上、紹介されて承諾したのに働けないことがある。
1日だけ働くという気軽さはたしかにあるが、これでは予定をせっかく空けておいたのに急にキャンセルになってしまったりするとせっかくの使い勝手の良さが台無しになってしまう。
とにかく早く・簡単に働けるのが「デイワーク」の良さ
しかしこのワクラクとタイミーはどちらも働くまでのステップはとても簡単で確実。
基本的に現状この2つのアプリはどちらも募集があって、応募をすればその時点で働くことが確定する。
事業者、そしてユーザーとの間に入って斡旋をするワクラクにも決める権利はなく基本的にユーザーが働きたいと思って募集があればすぐに働くことができる。
ワクラクとタイミーの違いとは?
さっさと稼ぎたいなら圧倒的に「ワクラク」だ
さて基本的にどちらも主たる機能は同じだ。となると
という問題はなかなか悩ましいものになるだろう。そこで今回はこの2つのサービスを実際使ってみた著者がこの2つのアプリの違いと「こんな人はどっちの方がイイ」というのを教えよう。
さて早速だが、もしはやくさっさと稼ぎたいのであれば圧倒的にワクラクがオススメだ。
基本的にタイミーの案件は時給換算で1000円のものが多いのに対して、ワクラクは1100円から1200円のものもかなり多い。
タイミーはアプリの募集画面で交通費など支払われる給料の総額が表示されるようになっているため一見「稼げる」ように思うが、労働時間で割った時給換算にしてみるとそこまで高くないことがわかる。
アプリの使いやすさでは「タイミー」が優勢だ
これに対してアプリの使いやすさ、働きだしやすさはタイミーに軍配が上がる。
これはある意味デメリットかもしれないが、ワクラクはワーク(仕事)の連絡も全てワクラクアプリ内で終わるのに対してタイミーは仕事の確認などの連絡事項は全てLINEのアプリにやってくる。
またタイミーの募集画面は案件がズラっとリストアップされる表示、そして地図の上にアイコンがついて働く場所もわかりやすく表示してくれるものとがある。
もちろんワクラクも働く場所はアプリの中でわかるのだが、どちらの方がわかりやすいかと言われればタイミーだろう。
給料の受け取りに関しては五分五分だ
ワクラクとタイミーはともに早ければ当日や翌日などに給料を受け取ることが可能だが、どちらもその際に手数料がかかる。
ワクラクが600円でタイミーが250円なので一見ワクラクの方が高いように見えて、使った分だけこれが差し引かれるのでまとめて引き出すのが良いとされる。
しかしワクラクの場合は当日などに給料を受け取る申請をしなければ翌月の25日に振り込まれてその際には手数料がかからないので「絶対に手数料なんか払いたくないです」って人は翌月の25日まで待とう。
ワクラク・谷口代表にインタビュー
さぁ新しい試みだが、現在日本最大のデイワークアプリになっている「ワクラク」を創業して運営している谷口代表に著者・顔デカ太郎がインタビューしてきたぞ。
以下、インタビュー
谷口代表
早速ですが、このサービスを始めようと思ったキッカケはなんですか?
このサービスを立ち上げたのは僕が高校3年生の年でしたが、そもそも僕は”働き方”に対する疑問というものをすごく持っていました。
ずっと仕事に対して「やりたくない時にやりたくない事をやっている人が多すぎるな」と感じていて。
人生の中で一番時間をかける仕事に対して、やりたくない時にやりたくない事をやっていたら、精神的にも余裕がなくなってしまうのではないかと思ったんです。
やりたく無いときにやりたくない事をやっていることが、今の働き方の問題点であると?
はい。やはり”嫌々”仕事をしていては、どうしても自分のことで精一杯になってしまいますし、他の人たちのことを考える余裕がなくなってしまうと思います。
また仕事を嫌々やっているということは「悩み」を持つことにも繋がり、それで鬱になってしまう人も多いのではないかと思うんです。
なので”仕事”というものに対して「好きな時に好きな仕事が選べる」ような世の中を作っていきたい。そこを目指して「ワクラク」という事業を始めました。
高校3年生の時に設立されたということなのですが、”不安”はなかったのですか?
不安……なかったんですよね(笑)
高校生で起業とはいえ、僕は高校1年生の夏休みにはアフリカに1人で行ったり、高校2年生の夏休みにはヒッチハイクで日本1周をして、そこで色んな経営者とか起業家のお話を聞いていたので。
そのお話を通じて「起業」や「ビジネス」というものに触れたことで、世の中を変えるための手段として「起業」というものがあるのだと気付くことができました。
そこからすぐに高校を中退して東京に出てきて、IT企業に住み込みでインターンをさせていただいて、半年後に起業しました。
だから起業に対する不安とかは一切なかったです。
なかなかの行動力ですね……アフリカに1人で行ったりとか、高校中退して住み込みでインターンなんて、かなりの覚悟がないとできないと思うのですが。
やっぱりそこは「周りがしていなかった」ということが僕にとってプラスに働いていて。
高校生って誰しもが大学にいったことがないじゃないですか。でも、みんな大学に行くために受験勉強をする。
だから起業をしたことがないけど起業準備をするというのもアリなんじゃないか、そう思ったんです。
起業準備も大学受験も同じく「やったことないことに挑戦することだ」と。確かにみんな「大学にいったことない」ですもんね。
そうなんです。なので周りが言っているだけであって、僕にとってそこはあまり意味のないものだと思いました。
谷口代表は「ワクラク」というサービスの一番の価値はどこにあると考えていますか?
一番は「シフトを出さなくても良い」ということだと考えています。
僕達のサービスを使っていただいているユーザーさんのニーズを探った時、毎回職場を変えることにメリットがあるのかというとそうではなくて。
ワクラクは「リピート率」というものがすごく高くて、80%の方が2回目も3回目も同じ職場に行かれているんです。
もちろん「給料が翌日にもらえる」など他のメリットもあるのですが、なによりもメリットなのは「柔軟に自分のタイミングで働ける」ということ。
それが同じお店でも、自由なタイミングで働けることがやっぱり価値だと思いますね。
ちなみに、私も「ワクラク」を使って何度か働いてみました。
谷口代表
そこで気になったのは、勤務終了後に職場の評価をすると思うのですが、あれは何のためにやっているのでしょうか。ユーザーレビューが公開されているわけでもないので、職場の評価を集める意味がどこにあるのかがわからなくて。
なるほど。実は僕達はまだデータを貯めている段階でして、それを表に出すことに意味がないと考えているんです。
というのも、僕達は”職場から働き手への評価”と”働き手から職場への評価”を相互に取っているのですが、それによって例えば「この人はこういうカフェでこの時間に働いてこういう評価をつけた」というものが貯まってくるわけですよね。
それが1社だけでなく何社からもその評価が貯まってくるので、その人は「どこの職場のどういう仕事だと相性が良いのか」がデータとして分かってきます。
そのデータを基に人工知能に判断をさせることで「その人に合う仕事」というものを今後レコメンドできるような機能を現在開発しています。
働き手からの満足度と事業者からの評価などを照らし合わせて、個人の適正を診断するということでしょうか?
そうです。この「データを貯める」というのは従来の求人サイトではできていなくて、個人がどこかで働いたデータというものが、正社員であっても残っていない。
「どういう仕事ができたか」という評価も残っていないので、それを僕達は貯めていける立場になれると考えています。
そのデータを使うことで、データをそのまま表示するのではなく「そもそもAさんBさんCさん、それぞれに表示されている仕事が違う」という状態が作ろうとしているんです。
現状はまだデータを貯めている段階でアルゴリズム化できていないので実装はされていませんが……早くて夏頃にはリリースを予定しております。
話を聞いているとずっと先の未来の話をしているように感じられますが、もうすぐリリースというところにまで来ているんですね!本日は色々とお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
谷口代表
今回のインタビューを通じて、ワクラクは「やりたくない時にやりたくない事をしなくても良い世界を作る」という目的を持ったサービスなのだと強く感じた。
”デイワーク”という形が「やりたくない時に」を解消するためのシステムだとしたら、今後実装される”適職のレコメンド”という機能が「やりたくない事を」を解消するためのシステムになるのかもしれない。
今回はお忙しいところお時間を作っていただき、インタビューを受けてくださり本当にありがとうございました!
記事のまとめ
というわけで今回は「デイワークアプリってなんぞや」ということについて解説をしました。まとめるとこうなります。
結論:大学生はワクラクで生活とお金のベストバランスを構築しよう。
現在ワクラクユーザーの半分は学生とのこと。
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