どーも、元々は電車オタクだけど最近は飛行機の方がよく使っている男……
おそらく首都圏に住んでいる人はFDA、フジドリームエアラインズと聞いてもピンとこない人が多いのではないだろうか。
フジドリームエアラインズ(以下FDA)は富士山静岡空港と県営名古屋空港を拠点にしている日本の航空会社だ。
首都圏の空港には一切就航していないので首都圏における知名度は今ひとつかもしれない。
しかしそんなFDAがイマとっても熱いのだ。
今回はそんなFDAのことを紹介する。
FDAってどんな航空会社
FDAは大手航空会社のJALやANA、そしてスカイマークや各LCCなどのように座席定員が100を超える機体を持たない。
使用している機体は全てブラジルのエンブラエル社製ERJ170型と175型。前者が76席仕様で後者が84席となっている。
現在FDAは国内17の空港に定期路線を就航させている。
就航している空港の数だけで言えば大手航空会社に次ぐ国内第3位の規模を持つスカイマークの12よりも多い。
搭乗率の高さは数字にも顕著に現れており、2019年のお盆期間中の搭乗率は一番低かった名古屋高知線でも70%を超えていて、平均値では80%代となっておりかなり安定した搭乗率を獲得している。
FDAの強みとは
FDAの強みとは先ほども言った小さな飛行機で運行すること以外にもある。
日本の航空業界はまず前提として羽田空港からの路線を確保すれば飛ばすだけで儲かる、というものがある。
だからスターフライヤーはほとんどの路線が羽田からの路線だ。
しかしそんないわばドル箱路線になる羽田空港からの路線を一切持たないFDAは一見不利なようにも思えるが、逆にこれが利点になっている。
というのも確かに羽田からの路線は需要も高く利用者も見込めて儲かりやすいのだが、それは他の航空会社にしても同じことで競合関係になりやすい。
そうなってしまうとブランド力で弱いFDAはANAやJALに勝てない。
これに対してFDAのように主な路線が地方空港同士を結んでいる状態だと先ほどのような競合関係になる航空会社がいない。
そこに小さな飛行機を確実に毎日運行することで確実に需要を取り込めるのだ。
FDAはLCCじゃない
FDAが運行開始したのが2009年。まだこの頃はLCCなんてものはなく、格安航空と言えばスカイマークと言われるような時代だったが、近年はLCCも複数社台頭していて存在感が増している。
航空会社への需要と言えば単純に移動目的のための需要とそして、他の交通手段と価格的に比較する需要とがある。単純に便利だからと選ばれるわけではない。
確かにそう言った価格に価値を見出す人々にとってはLCCは魅力的な交通機関なのだが、一般的に飛行機に乗る時は荷物が他よりも大きいことが多い。
新幹線とは違って持ち込める荷物にも制限がある飛行機はどうしても荷物を預ける必要が出てくる。
しかしLCCは基本的に預け入れ荷物は有料でしかもそれが結構な金額になり、せっかく安い運賃で変えても無意味になってしまう。
その点においてFDAは預け入れ荷物からドリンクまで、まぁ良くも悪くも普通の航空会社なので標準的なサービスは全て揃っている。
ロードバイクも無料でしかもケースまで貸してくれる
そんな標準的なサービスでもちょっと痒いところまで手が届くことをしてくれているのがある。それがスポーツ用自転車搭載サービスだ。
これはFDAの全路線で実施されているサービスで、1便あたり7台まででロードバイクを機内預け荷物として預けることができるサービスだ。
このサービスの特徴はなんと言ってもただ載せてくれるだけではなく、事前予約をすることで専用のケースを出発当日の空港にて無料でレンタルしてくれることだ。
ANAでもロードバイクを預けることは可能なのだが、ある程度しっかりした入れ物に入れなければ拒否される可能性がある。というかでなければ破損しかねない。
ある程度しっかりしたケースは破損させないために必要なのだが、実際に自転車に乗っている時はただただ邪魔な存在だ。それを無料でレンタルしてくれるのだから非常にありがたい。
ロードバイクをよく飛行機に乗せて輪行する人ならそんな頑丈なバッグも持っているだろうが、軽くライトなユーザーであればそこまでの普段使いでは必要のない装備まで手を回していないかもしれない。
そんな人が初めて輪行に挑戦するにはちょうどいいサービスと言える。
機内サービスがかなりしっかりしている
LCCとそれ以外の航空会社の大きな違いといえば、荷物を預けるのにお金がかかるのかどうかということと機内サービスの有無だろう。
さすがにあれが目当てで乗ってる人などいないとは思うが、短距離のフライトだとあの程度のドリンクでもあるだけで結構変わる。寝ていると配られないが。
もちろんフルサービスキャリアであるFDAの機内でもドリンクが配られる。
ただ着目したいのはそこではなく、一緒に配られることもある別のものだ。
FDAでは早朝の一部便で朝ごはんのサービスとしてパンが配られる。
たしかに機内でのちょっとした時間で食べれるパンはありがたい。
FDAが就航している空港は規模が小さかったりして売店の数も大規模空港よりも商品数などで劣る面があり、そこをうまくカバーできている。
他にもチョコレートや飴、ういろうのサービスもある。
飴はただのキャンディーではなく静岡県の伝統銘菓、ういろうなんかは名古屋土産の定番だし飛行機の中で出てくるのはかなり珍しいだろう。
神戸空港からの路線が増えつつある
それではどうしてそんなFDAと神戸空港がイマ熱いのか。
FDAが神戸空港に就航したのは割と最近、2019年の10月からだ。
しかしそんな割と最近就航したにもかかわらず、神戸空港からの路線数は春から始まるダイヤでは松本・出雲・高知・青森と4路線を毎日5便の運行となる。
これまでFDAは拠点空港を静岡と県営名古屋空港において運用してきたが、西の拠点として今後は神戸空港を重点的に路線展開をしていく予定のようだ。
就航した時は2路線だったものも春からは4路線になり、今後も路線拡充がされていくだろう。
神戸空港も2019年に発着枠が増えたところでまだ空きがある。
おそらくANAやAIRDO・ソラシドエアは路線も便数も増えそうな感じは一切ないし、スカイマークも既存の路線に増便はあっても新規路線があるようには思えないので、新しい路線はFDAに期待するしかない。
結論:今度FDAで青森から神戸に行くことにした顔デカ太郎の行く末やいかに
この記事を書いている途中、FDAの神戸青森線が就航記念価格で安くなっていたので予約したのだが、何を思ったか青森から神戸へ行く片道のみ予約をした。
しょうがないので東京から青森までは新幹線で行こうと思った著者であった。
コメントを残す